新規塗布型モーター絶縁フィルムの発明コンセプト
2020.12.18
本発明は、電界中のコロナに対する耐性を向上させたコーティングされたモータ絶縁フィルムに関するものである。 電動機(変圧器、電動機、発電機)は、その性能と設計原理によって複雑な絶縁システムを有している。 ここで、薄膜材料は、異なる領域で絶縁体として使用される。 フィルム状の絶縁材料には、熱可塑性または化学的に架橋されたポリマーフィルムが含まれます。 機械的、電気的、熱的な要求を満たすために、相応の数の膜材料が考えられる。 電気モーターや発電機の場合、導体の全部と一部を絶縁するために、対応する膜を導体に巻き付けます。 導体の一部を絶縁するために、耐コロナ性のPIフィルムが用意されています。 このフィルムは非常に高価で、1つのメーカーからしか入手できません。
すべての絶縁には、マイカコーティングされたモーター絶縁フィルムの表面材が考えられる。 このソリューションも高価であり、作業も困難です。 コイル内でマイカ粒子が落下する危険性もある。ポリマーフィルム、すなわちマイカ粒子のキャリアとしては、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、PEN(ポリエチレンナフタレート)フィルム、PI(ポリイミド)フィルムが主に使用されている。
先行技術の解決策の欠点は、得られるコーティングされたモーター絶縁フィルムの取り扱いが困難で高価であることである。 例えば、マイカ被覆フィルムの曲げ半径は、導体に巻き付ける際に小さく、そうでなければマイカが脱落してしまうからである。 先行技術による絶縁体では、被覆モータ絶縁フィルムは、その機械的安定性のために、通常、巻取り後に樹脂を含浸させるか、またはマイカを含む材料の場合には、半製品に既に樹脂を含浸させる(いわゆる樹脂リッチ材料の使用)ので、含浸された樹脂に欠陥部分が生じる恐れがあり、これによりコロナに対する耐性が低下するので絶縁体の信頼性が持続しなくなるおそれがある。 従って、本発明の課題は、良好に絶縁されたモータにおいて、耐コロナ性が改善された電気モータ、特に変圧器、電動機、発電機用の絶縁体を製造することである。
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